12月29日配信回
2025.12.29

12月29日(月)配信 JBNインターナショナル株式会社 代表取締役・ナショナルディレクター 大野真徳

略歴

1965年生まれ。立教大学法学部卒。欧米大手証券業界にて14年間勤務。95年ロンドンに赴任。2002年に退社後、当時の同僚らと英国でインターネット・サービス会社を設立。BNIのメンバーとしてリファーラル・マーケティングの威力を自ら体験。現在は、JBNインターナショナル株式会社の代表取締役兼BNIナショナルディレクターを務める傍ら、BNIの姉妹ブランドであるコーポレートコネクションズやその他の事業会社を束ねるホールディングス会社を設立し、そのCEOも兼務。グループでBNIを含む4つのグローバルフランチャイズブランドを日本で展開。2024年にグロービス経営大学院でMBAを取得。

眞鍋:まだ日本では珍しいビジネスモデルの会社だと伺いました。

大野:そうですね。競合がほとんどない状態です。

眞鍋:業務内容を拝見したのですが、チーム型の紹介マーケティングは、日本人にはまだ馴染みがない分野だと思いました。どのような仕組みですか?

大野:一人の人が別の人に第三者を紹介する流れが一般的な紹介ですが、それをチームでやるという仕組みになります。

眞鍋:グループとグループを繋ぐということですか?

大野:お互いのビジネスの役に立つような紹介を交わし合うということを目的にしたチームという意味ですね。

眞鍋:そうですか。全国に380のチャプターと呼ばれるグループがあるそうですね。

大野:ビジネスチームがあります。

眞鍋:日本に380あると考えると、多いような気がします。

大野:一つのチームが平均30人ぐらいなのですが、大きいところはもう260人ほどいますし、30人より少ないチームもいくつかあります。

眞鍋:どのようなメンバーで構成されているのですか?

大野:経営者が多いのですが、中には企業にお勤めの営業や広報を担当している方などもいらっしゃいます。いろいろな分野の方がいるのですが、昔からルールがあります。それは、一つのチームの中にそれぞれの専門分野から一人ずつしか参加できないというものです。

眞鍋:チームに歯医者さんがいたとすると、別の歯医者さんはそこには入れないのですか?

大野:そうですね。例外としては、歯医者さんといってもいろいろな分野がありますよね。

眞鍋:矯正や小児歯科、審美歯科などありますね。

大野:それは分けられる可能性はあります。例えば弁護士の方でも、交通事故に強い方や不動産に特化している方など、そういう分野をお持ちの方は同じチームに所属する可能性はあります。

眞鍋:なるほど。そうすると、職種が違う人が30人ほど集まってチームになるのですね。

大野:そうですね。

眞鍋:実際にそのチームで何を目指していくのですか?

大野:例えば一人一人が普段生活とか仕事をしている上でいろいろな人と接点を持っていますよね。会ったり電話で話したり、最近だとSNSでコミュニケーションを取ったりすると思います。その時に相手の人が何か困っていることがある、あるいは何かチャンスを掴もうとしている、夢を実現したいと思っている場合、その人の役に立つために誰か紹介することで、早く問題が解決できたり夢が叶ったりすると思いませんか?

眞鍋:そう思います。

大野:例えば、自分だけなら税務のことでしか力になれなくても、その50人がいたら、色々な分野の専門家がいますので、誰かの困りごとを解決できる可能性が高まりますよね。

眞鍋:なるほど。そのチームを作っているのがJBNインターナショナルさんという考え方ですね。

大野:もちろん私どもが全国何万人という規模の事業者全てを知っているわけではありませんが、基本的には皆さんがつながっている人たちに声をかけて新しいチームを作るお手伝いをするというのがサービスの一つになります。

眞鍋:このチームには税務の専門家の人がいないから、新しく入りたいという人がいたらこのチームに入れようということですか?

大野:そうですね。例えばウェブサイトやSNSでお問い合わせがあった場合は、どこかその方の専門が空いているチームにご紹介することもあります。ただ、ほとんどのケースはそれぞれのチームの中で、チームのメンバーが普段仕事でお付き合いのある会計士の方を連れてきたりすることが多いですね。この人が来ればこういう問題を解決をしてもらえるというような仕事上のつながりが大きいですね。

眞鍋:面白い考え方ですね。大人になると、この問題は自分の周りだと誰が詳しいということがありますよね。それを目に見えるチームという形で作ってくれると、いろいろなことがサクサク進みそうな気がしますね。

大野:おっしゃる通りで、例えば自分の専門分野だけだとやはり視野が狭くなり、思いつくアイデアは限定的になってしまいます。チームにはさまざまな分野の人たちが周りに常にいるため、その人たちから色々な提案がもらえます。そうすると考えもしなかったようなビジネスの発展のさせ方が手に入るのです。

眞鍋:確かにそうですね。チームに入っていると、人の力も専門家の力も借りられるけれども、自分の専門分野があれば、それを人に力を貸して役に立つということもできるということですよね。日本ではまだ珍しいと思いますが、海外では割とあるものなのですか?

大野:そうですね。元々アメリカで40年前にスタートしているのですが、私が聞いた話ですと、例えばカリフォルニア州だけでも競合と言えるような組織・会社が100社あるそうです。

眞鍋:その紹介マーケティングをする会社が100社あるということですか?

大野:そうですね。小さいそういった集まりみたいなのは時々ありますが、やはり全国的・世界的な規模で展開しているところはまだないですね。

眞鍋:そうですね。海外では意識的にビジネスとして作る中、自然発生的にできるのにまだ頼っているのが日本という感じですね。

大野:日本のやり方では時間がかかるため、最初から同じことを目的としたチームを作るのが効率がいいですね。また、チームが30人だとしても、隣のチームや他の地域・国とつながることもできます。全国展開、海外展開というのを目指す人たちにとってもすごく理にかなった組織かなと思います。

眞鍋:例えば、お店を都内でやってて、今度ロンドン支店を出したいと思っている場合も、専門の方に相談できるのですね。

大野:海外でビジネスパートナーを探したいというのはよくあるパターンですね。

眞鍋:面白いですね。欧米的な考え方だと思うのですが、大野さんご自身が大学卒業後に欧米系の証券会社に務められて、その後ロンドン赴任をし、イギリスでも会社を設立したという経験が原点になっていますか?

大野:そうですね。起業したのはインターネットサービスの会社でしたが、このBNIという組織のメンバーとしてやっていたので、その価値をすごく実感できました。たまたま日本にまだ存在しないと聞き「なぜですか」と聞いたところ、創立者のマイズナーさんに「まだその大事な役割を任せられる人に出会っていなかった」と言われました。そのとき「何かお手伝いできませんか」と話をしたのがきっかけで、今、日本で仕事をさせていただいています。

眞鍋:チームになるという考え方は、ご自身がイギリスでものすごくそこで力になった経験からなのですね。

大野:それまではビジネスパートナーが起業の先輩だったので、彼の言う通りやっていました。当時は、名刺交換できる商工会議所のイベントに参加して、たくさん名刺交換をして、翌日には片っ端から電話をかけるみたいなスタイルでした。それが根底から覆されました。何かを買ってもらおうということではなく、自分が相手の人にどうしたら役に立てるかっていうコミュニケーションなので、驚きましたね。

眞鍋:何か頼み事をするだけじゃなくて、自分が力になれることは何かということも改めて考えますよね。今後の展望を教えてください。

大野:関連組織にBNI財団ジャパンがあります。財団法人ですが、そこで子どもの教育をテーマに支援をしている方と連携をしながら、子どもたちの将来を考えていく取り組みに力を入れていきたいです。例えば就職するだけではなく、起業という選択肢もあることを伝えるなど、キャリア教育の起業版みたいなものも提供していきます。

眞鍋:本当に楽しみですね。これからも先の時代の日本のために、頑張ってください。

大野:ありがとうございます。頑張ります。