6月16日配信回
2025.06.16

6月16日(月)配信 株式会社dev 代表 浅田佑介

略歴

1994年生まれ、長野県出身。新卒で大手メーカーに入社し、システムエンジニアとして経験を積んだ後、コンサルティングファームへ転職。後に企業向けデータ分析・活用、DXのコンサルティング会社を設立。イベントへの登壇、教育講師を多数務める。

笠井:本日のゲストをご紹介します。株式会社dev、代表取締役の浅田佑介さんです。

浅田:よろしくお願いします。

笠井:お若く見えますが、おいくつでしょうか?

浅田:今年で31歳になります。

笠井:お若いですね。さて、株式会社devですが、どのような会社か教えていただけますか?

浅田:当社はデータ分析やDX、デジタルトランスフォーメーションのコンサルティングを中心とした、企業向けのビジネス支援サービスを提供している会社です。

笠井:本社が長野県ということは、地元に密着したサービス展開でしょうか?

浅田:私自身が長野県出身で、地元が非常に好きというのが本社を長野県に構える一番の理由ですね。

笠井:では、地元・長野のお客様が多いんですか?

浅田:もちろん地元のお客様もいますが、ありがたいことに、東京をはじめとした県外のお客さまも非常に多いです。

笠井:DXですから、地域にこだわらずできるお仕事ですよね。令和の時代ですが、企業のDXではどのような課題や相談が多いのでしょうか?

浅田:今までアナログで行っていたもののデジタル化や、業務効率化の相談が最も多い状況です。今まで見えていなかったものが可視化されることで、次の施策を打ち出すことにもつながっています。

笠井:時間短縮や、人員削減などの効率化にもつながっていくということですね。相談に来られるのはどのような規模の企業が多いのでしょうか?

浅田:さまざまおりまして、中小企業から大企業まで業種問わず相談をいただき、対応しております。

笠井:当初は大手メーカーに就業されていましたが、どのようなきっかけで独立されたのでしょう?

浅田:一言でいうと、誰かの正解ではなく、自分の信念で勝負したくなったというのがあります。

笠井:その信念とは?

浅田:これまでは一流のデータ領域で経験を積むことができ、コンサル担当としても、ビジネスマンとしても成長機会が得られる素晴らしい環境にいました。しかし、どれだけ優れた環境にいても、他人の戦略の中で動いている限り、本質には踏み込めないということに気づいたのです。だからこそ、自分の意志と責任で経営課題に向き合いたいと思い、起業に至りました。

笠井:とはいえ、独立すると集客に対して懸念もあったのではないでしょうか?

浅田:正直、ありました。ただし、前職の時から「浅田さん個人にお願いしたい」というお声もいただいていたので、自信にはなりました。実際、独立した際もそのつながりが活きた仕事もありましたね。

笠井:仕事のこだわりはどういう点にありますか?

浅田:これは私の中で3つあり、1つ目は500点の仕事をすることです。例えば、「何点の仕事をしますか?」と問われて、120点と回答するだけではまだまだだと感じます。他の誰にも真似できないレベルで顧客の期待値を超え、驚きと信頼を生み出していくこと。それが500点の仕事だと考えています。

笠井:では、2つ目は?

浅田:自分自身が楽しむことです。自分がワクワクしながら仕事をするからこそ、お客さまにも前向きなエネルギーが伝わり、プロジェクトがうまく回っていくのです。自分を満たすというのは、自己中心的ではなく、他者を満たすための前提だと考えています。

笠井:最後の3つ目はいかがでしょう?

浅田:かっこいい自分でありつづけることです。私の中で「かっこいい」と思う定義は、自分で責任を持つことや、誠実さ、そして挑戦すること。仕事で困難な局面に立たされた時でも逃げるのではなく、その時々でどうあるべきかを考え、一歩ずつ前に進んでいくことが成長につながると考えています。

笠井:独立のターニングポイントとなった出来事はどのようなものだったのでしょうか?

浅田:新卒として入社した企業でデータ活用やDXの領域で実績を積み、日本人初のグローバルアンバサダーとして選ばれたことがありました。しかし、社内の昇格試験の際には「専門性がない」と評価されてしまったのです。当時、データ活用やDXといえばまだ駆け出しで、重要性を正しく理解できる体制や人材が整っていなかったという要因もあったと思います。そこで、私がキャリアを築く上で最も重要視すべきは、正しい評価を待つのではなく、自分の価値が正しく伝わる場所を選ぶことだと考えたのです。

笠井:ならば、これをきっかけに飛び立とうと。

浅田:はい、そのようなマインドでここまできました。

笠井:今後、挑戦したいことについてはいかがでしょう?

浅田:組織の無意識を構造化するという領域に挑んでいきたいです。例えば、意思決定の根源です。経営や現場は、場の空気、慣習や個人の経験値など、ブラックボックス化された要素によって動かされることが非常に多いのです。だからこそ私は、データとデザインを用いてこれらの要素に輪郭を与え、最終的には戦略資産に変えていきたいです。

笠井:これからも多くの企業を令和企業にアップグレードしていただきたいです。ありがとうございました。