5月13日配信回
2024.05.13

5月13日(月)配信 INSIDE 主宰・カウンセラー 石橋典子

略歴

学習院大学卒業後、民間気象事業会社・クリエイティブ事業会社にてセールス・マーケティング・ブランディング業務に携わる。産後ピラティスのインストラクターとして活動中、クライアントからの要望でカウンセリングを開始。現在はINSIDE主宰として、繊細さん・HSPを対象としたカウンセリングを行う。著書に『エネルギー・バンパイア あなたを困らせる人から身を守る方法』(現代書林)がある。

笠井:INSIDEはどういった会社なんでしょうか?

石橋:私個人でカウンセリングを行っております。最近は「繊細さん」や「HSP」の生きづらさの悩みが多いですね。

笠井:繊細さん、HSPとは?

石橋:HSPというのはHighly Sensitive Person(ハイリーセンシティブパーソン)のことです。日本語では、「繊細さん」と言われる場合が多いですね。彼らは五感がすごく発達していて、人が気づかないことまで気づいてしまいます。人によって何に敏感かというのは異なります。例えば、目に入るものを敏感に感じてしまう、私の場合は耳や皮膚、食感が該当しますが、いろんな情報をキャッチしてしまうという体質です。

笠井:カウンセリングでそれを緩和できるんですか?

石橋:物事の捉え方で。HSPが生き辛さに繋がってる方は、その体質をネガティブに捉えられている方が多かったと思うんです。それを必ずしもネガティブではなく、いいことに生かしていける。そういった捉え方のアドバイスなどをしていますね。

笠井:カウンセラーになった理由をお聞かせください。

石橋:元々HSPという体質を活かせるかなと思っていました。前職はピラティスのインストラクターだったんですが、今はお客様からのニーズでカウンセラーという業務に集中しております。

笠井:石橋さんの仕事のこだわりにはどんなものがあるんでしょうか?

石橋:私のこだわりとしては、自分の今までの経験から、それを活かしたアドバイスを行っていくというのを信念としてやっています。

笠井:ビジネスの世界でも、部下から相談受けるとか、人にアドバイスする時は結構苦労するんですよ。相手の悩みに答えを出すって、すごく大変なことじゃありませんか?

石橋:基本的には、答えを決めるのはご本人という前提で相談を受けています。私のアドバイスはアイデアに近いものですね。

笠井:指針となるアイデアを提供して、答えは相談者が出すということでしょうか?

石橋:答えも1つではないので、トライアンドエラーでいいんじゃないかと思います。やっぱり行動してみないと何も分からないと思うんですよね。頭の中だけでぐるぐる巡っていても何も状況は変わりませんし、まず1つやってみて、そこからこれはいけそうだって思ったらもう少し続けてみる。

笠井:心の中だけでの解決じゃなくて、動いてみましょうっていうアイデアをお伝えされていると。

石橋:そうですね、私のアイデアは行動を促すものが多いです。

笠井:そのカウンセリングを受けて、悩みを持った方々からの反応はいかがですか?

石橋:想像していたアドバイスと違うから、皆さん目から鱗的なお顔をされます。でも帰られる時は笑顔になる方が多いです。

笠井:やっぱり、悶々と色々と自分の心の中だけで全てを解決するのって難しいですもんね。

石橋:そうなんですよね。負のループに入ってしまう場合もあるので、行動してみて状況が開けていくのを体感していただきながら進んでいただけたらと思います。

笠井:執筆された「エネルギーヴァンパイアあなたを困らせる人から身を守る方法」について。エネルギーヴァンパイアは、いるだけでエネルギーを吸い取る人とありますが、最近こういった人間関係はネットで調べてもちょこちょこ出てきますよね。昔からそういう人がいたのか、それとも令和時代になって表に出てきたのでしょうか?

石橋:昔からいらっしゃったと思います。現代では、わかりにくいものも含め、ヴァンパイアさんの種類が広がったと感じています。

笠井:そういった方から身を守る方法はどんなものがあるんでしょうか?

石橋:一つは、その方から離れる。

笠井:でも、その方が親友や家族だったりすることもありますよね。うちの妻は会社にいるといい人なのに、あなたといると機嫌が悪くなるって言われたことがあったんです。現在は言われなくなりましたが、自分ももしかしたら気づかないうちにエネルギーヴァンパイアになっているかもしれないと。

石橋:自分がそうなってないかと気にされる方も多いです。

笠井:また、今は不登校をテーマにした本を書かれていると。

石橋:この春から書き始めています。自分の息子も小学校後半から持病で不登校になったんです。でもそこから、状況を前向きに捉えて生きるようになりました。当時私は悩んでいたのですが、「悩んでいるだけでは何も変わらない」と思ったその自分の決断や行動、息子にできることや、周りに伝えていくことを本にしないかというお声をいただきまして、執筆を決意しました。

笠井:不登校も、その子を厄介者扱いするのではなく、1つの個性として扱うようになってきていますよね。

石橋:数も増えていますね。まず悩むのはもちろん親御さんだと思うんです。親御さんのメンタルや捉え方によって、その子の人生が変わっていってしまうので、その部分でも伝えられることはあると思います。

笠井:学校の先生とは違った、カウンセラーならではの本になりそうですね。

石橋:そうですね。ただ、当時は学校の先生ともすごくいい対話ができたので、そういった部分も含めていけたらなと思います。

笠井:最後になりますけれども、石橋さんの未来へのビジョンを教えてください。

石橋:新しい挑戦を常にしていきたいと思っています。また、一人でしていくのではなくて、その時いいご縁があった方と一緒に幸せになっていけたらいいかなと思っています。