1月19日(月)配信 株式会社アリーナ館 代表取締役 鎌田実築
1989年生まれ。高校、大学はアメリカンフットボールで日本一を目指す。早稲田大学卒業後、三菱UFJ銀行に入社。法人融資担当として複数の役員表彰を受賞。その後大手M&A仲介会社に転職、M&Aコンサルタントとして一連の業務を経験。M&A総合研究所に創業メンバーとして参画し、3年8ヶ月で東証への上場を達成。その後、後継者のいない老舗占い会社の社長と出会い、事業を継承。現在は株式会社アリーナ館の代表として、全国のショッピングモールに「占いのアリーナ」を展開。買収当時の10店舗程度から、約40店舗まで拡大し、日本一の占い館を目指して日々奮闘中。
眞鍋:株式会社アリーナ館、業務内容について教えてください。
鎌田:全国のショッピングモールで、占いのアリーナという屋号で、占いの館を42店舗展開しています。東洋や西洋の占いを使って、安全安心な占いを受けてもらう場所を提供しています。
眞鍋:元はアメフトのスポーツマンで、そこから、早稲田大学を卒業後に、まず銀行に入社されたと。
鎌田:三菱UFJ銀行に7年ほど勤めました。
眞鍋: その後M&Aコンサルタントもやっていたとお聞きしています。
鎌田:1年ほど大手で修行をして、その後、自分達でやってみようということで、今上場しているM&A総合研究所という会社を6人ほどで立ち上げました。3年8か月で上場させる、ということを真面目にやっていました。
眞鍋:そこからなぜ占いの会社に?
鎌田:次は何をやろうかと考えている中で、たまたま占いのアリーナという会社をやっている65歳くらいのおじいちゃん社長に会いまして、後継者がいないので誰かに会社を譲りたいという話をいただいたのがきっかけです。
占いに関しては、自分でもカルチャーショックというか、驚きがありました。元々真面目くんでやってきたので、占いの会社をやっていると言われた時に、怪しいなと思いまして。
眞鍋:そう思う方もいると思います。

鎌田:最初は、僕にはできないと思いました。ただ、前の社長さんが誠実な方だったので、お断りするにしても、ちゃんと説明してお断りしようと思いまして。そこから占いの館を回り始めたというスタートでした。
色々回らせていただく中で、占いに来られて、気持ちが前向きになって、よしまた明日から頑張ろうと前向きになられている方々を目の当たりにしました。僕の事前の印象と違って、とても社会的意義があるなと感じたのです。
ですが、そういう風には認識されてないものだと思うので、これを日本全国に広げ、みんなが利用出来るところまで育てたいと思い、日本一の占いの館にするので、僕に譲ってくださいと申し出ました。
眞鍋:店舗に行かれて感じたのは、占いのカウンセリング的要素だったと。
鎌田:まさに占い師さんが、ふとお店に通りがかりに入った人に対して、親身に話を聞いて、どうすればこの人が前向きになれるか、人生を好転させてあげられるか、というのを、その限られた時間の中で、ぐっと集中してやられる、ということに感動しました。こんな熱い人たちがいるのだなと。職業として、これだけ赤の他人に親身になれる人たちが揃っていることは、素晴らしいことだなと思いました。
眞鍋:占いなんてという人もいますが、私は好きです。見える見えないみたいな人もいれば、完全に統計学の世界もあって。だからどこに行っても使っているツールが同じだったら言われることは同じ、ただ伝え方が違う。
鎌田:おっしゃる通りだと思います。まさに今、AIを使ったりネットで調べたりすれば、生年月日からあなたの運勢はこうですよって出るのですが、いいことだけではなくて、来年は大変だという結果が出ることもあります。
人を介在しないとそこで終わりですが、占い師さんを介すことで、それをどうやって乗り越えるか、こういうことに気を付けて良い1年にしよう、そういった伝え方をするといった、占い師さんの配慮や工夫が入る。人間力が試されるところに意味があるなと思います。
眞鍋:私も26歳の時期が一番良いと言われたことがありますが、それは多分、仕事的にものすごく忙しいという意味でした。でも、いい仕事ができると言う人もいるのですが、その時期はもう働きすぎて、逆にメンタルは最悪なわけですよ。だからそれを大変ですよと言う人もいる。見方の問題で、どの伝え方がその人にとって一番かを選ぶには経験が必要ですよね。
鎌田:対面することに意味があると思っています。26歳が大変だと頭出しした時に、うっという顔をされたら、そこで察して、伝え方をどういう風にアジャストするかが、占い師さんの腕の見せどころだと思います。

眞鍋:そこはAIには出来ない分野ですよね。就任された当時の12店舗から40店舗まで拡大されて、手応えはいかがでしょうか?
鎌田:元々失敗から始まっていまして。この会社を譲り受けて最初に取り組んだのが、ショッピングモールにタッチパネルを置いて、全国の占い師さんに繋がるというオンライン展開でした。簡単だし、たくさん出店できると考えたのです。
その結果、最初はお客さんが来るのですが、徐々に来なくなりまして。お客さんの声をお聞きすると、本物の占い師さんに面と向かって会って話を聞いて欲しかった、どんな人かという雰囲気を横から見て占ってもらおうかなと、そういう判断をしたいという声が出てきて。
やはり対面でやることには意味があるし、その方法は不滅だなと思いました。そこから30店舗は対面で出店し続け、今出店して間もない店舗を除けば全部黒字なので、間違いなかったなと思っています。
商売にしていく中で、物を売ってみたりとか、高額な占いスクールに勧誘したりとか、占いの本質じゃないところに行ってしまうと、占ってもらいに行ったのに勧誘されたのでもう2度と行かないという方の声も聞きます。
そのため、ショッピングモールなどの力を借りながら、「占いしかしない」というコンセプトを応援してほしいとお伝えして、一緒にやらせてもらっています。
眞鍋:そこは徹底しているのですね。
鎌田: 2つルールを決めています。霊が見える・見えないというような、再現性のない占いはやめよう。もう1つは、スクールに勧誘したり、物を売ったりという占い以外のものはしないと。
眞鍋:安心して受けられるというところに繋がりますね。ここまで店舗展開をして、今後はどうしていきたいと考えられていますか?
鎌田:企業理念として、占いで日本を支える唯一の社会インフラになろうと話しています。安心して占いという形で対話できる場所を全国に広げることが1つと、もう1つは、まさに今お話してきた、いわゆる信頼できるうちの占い師さんが、生涯のお仕事として長く働ける環境を作り続けたいなと。それをミッションとして掲げています。
全国どこに住まれている方でも、安心して最寄りの占いのアリーナに来てもらえるように、全国に店舗を作りたいと思っています。
眞鍋:相談する時、例えば恋愛話だとして、友人より、会ったこともない占い師さんだったら詳細に相談できるということもありますしね。
鎌田:なかなか人に言えないような、拗れた人間関係とかですね。そういった相談もできる場所はなかなかないと思うので、病院でも行政でもない、安心して相談できる場所を作っていきたいと思っています。
眞鍋:ありがとうございました。

