10月14日(月)配信 英国式未来ヒプノアカデミー Yuka Mando Hypnotherapy & Well Being 代表 マンドウゆか
幼少期からイギリス在住を夢見て、ダブリンで語学を学び、その後イギリスへ。チャイルドケアの資格を取得。大学では心理学を専攻し、British Psychological Societyにメンバー登録。その後、Victim Supportで被害者支援の経験を積む。2012年にヒプノセラピーの資格を取得し、現在は認知行動催眠療法を学ぶ。催眠療法や認知行動催眠療法(CBH)を用い、ストレスや習慣改善を図る個別・グループセッションを展開している。
笠井:お仕事の内容を簡単に教えていただけますか。
マンドウ:仕事はヒプノセラピー、日本語で催眠療法っていうものなんですけれども、この催眠療法と、今イギリスで主流になってきている認知行動催眠療法を合わせたもの、そういう心理療法を使って、問題に対するその効果的な解決策を、悩んでる方、問題を抱えてる方のサポートに使って提供しているという感じです。
笠井:経歴を拝見しますと、イギリスでの基盤といったものが見えてくるんですけれども。
なぜイギリスなんですか?
マンドウ:私はどういうわけか小さい頃からイギリスに住みたいっていう風に思っておりまして。もう小学校低学年ぐらいから。一番最初は物語ですね。不思議の国のアリスとか、シェイクスピア。笠井さんもリア王をやっていらっしゃいましたよね。
笠井:そうなんです、お芝居やったんですよこの間。
マンドウ:本当に偶然なんですけれども、私、小学校の時に学芸会でリア王をやったんです。ストーリーとか音楽が、ものすごく心に残ってる記憶で。小さい時になぜかイギリスに住むという風に思っていました。それで、実際に渡ったのはもう結構年齢が高くなってからです。25、6歳の時にイギリスに行こうという風に実際的に動き始めて、お金を貯めて。
笠井:イギリスでの生活では主にどんなことをやられていたんですか?
マンドウ:イギリスでは、あっという間にプライベートで結婚して子供ができてという風にやっていたんですけれども、残念ながら早めに離婚してしまったので、自分で子供を育てていくという面で、最初は自分の子供の面倒を見ながら働くということができるんじゃないかっていうので、イギリスのチャイルドケアの資格をとりました。私がとったのは、5歳以下の子どもを対象に幼稚園とかで働ける資格でした。教員まではいかないですけど、そのアシスタントで入ることができる資格がありまして。で、それを取った際に、心理学が出てくるので、心理学を大学で学んだ方が仕事をゲットしやすいんじゃないかと思ってですね。安易な考えだったかもしれないですけれども。
笠井:心理学で学んだことが、今のお仕事に続いていそうですね。
マンドウ:その時はやはりプライベートでも色々ありましたので、どちらかというと、被害に遭った方、ストーカーとか、あとは刑事事件の被害者とか、家庭内暴力とかっていう、そういうバックグラウンドの方のサポートをしたいということで、刑事事件の被害者のサポートをしているビクティブサポートという全国展開している企業があるんですが、そこに大学の時にボランティアに行き、その後就職したんです。ですので、カウンセリングで心理的サポート、被害者の方が日常に戻っていけるまでのサポートをしながら、裁判所で証言をするときに非常に怖いとか心理的な面があるので、裁判所でもサポートをしていました。
笠井:日本ではようやくそういった寄り添いが大切というところに来ている感じがしますが、被害者とか証言者に対するケアは、イギリスではもう随分前からあるんですか?
マンドウ:もう70年代ぐらいからですね。
笠井:具体的には例えばどういう方のサポートをするんですか?
マンドウ:実際的にはですね、日本人の方はほぼいないです。最初に私がいたのはウエストミンスターっていう国会議事堂などがある中心の地域なんですけれども、そこでは家庭内暴力とかはあまりなく、軽犯罪のところで裁判のサポートをしていたので、会社でのハラスメントなどがあったんですけど、東ロンドンの方に移っていくと住んでる人種がちょっと変わってきて、家庭内暴力とか、あとは、チャイルドケアをやっていたので、若年層向けのサポートもやっていました。
笠井:心に悩んでることがあったり、ストレスを抱えてる方の心理的なサポートをするようになってきたわけですね。2012年にヒプノセラピーの資格を取得とあります。日本には国家資格のようなものはないと思いますが、どういった資格でしょうか?
マンドウ:イギリスでもアメリカでも、国家資格まではいかないんですけれども、国が定めてる基準があるんですね。これだけの知識・技術を習得した人だけが仕事をすることができるという。また、イギリスにはヒプノセラピー協会で一番大きいGeneral Hypnotherapy registerというところがあったり。その他に、医療関係に従事している人たちが入っている協会っていうのもあったりもするんですけれども、そこでも基準があるんです。
笠井:そのイギリスの教会の催眠療法の資格を今お持ちだということですね。お仕事する上で大切にしてることはどんなことですか?
マンドウ:やはり悩んでいる方が、悩みもなく人生を謳歌していけるぐらい幸せになっていただけるまでのサポートが大事だと思います。
笠井:催眠療法をやっていて、嬉しい瞬間はどんな時ですか?
マンドウ:嬉しいのはやはり「良くなった」とか、「実際に現実化した」とか、「もう悩みはなくなって、本当に前向きで楽しい人生を送っています」という風な報告を受けた時は、やはり嬉しいです。
笠井:そうですか。この催眠療法を受けたいと思う方はどういう方々なんですか?
マンドウ:まちまちです。多分、何かしら家族の関係性とか、自分がやりたいことは本当にできるんだろうかとか、人生何を目的にして生まれてきたんだろうかとか。本当に幅広いです。やはりヒプノセラピーは、日本では退行催眠が知られてるんですけれども、若い方なんかは特に、未来が気になる、未来が不安であるということで、じゃあ5年後はどういう風になっているのかとか、自分は就職ができるんだろうかとか、そういったこともサポートができるっていう感じですね。未来を見ることによって、現在どういう風にやっていけばいいのかっていうのがわかる、指針になっていくんです。
笠井:最後になりますけれども、これからの目標をお教えください。
マンドウ:今現在、認知行動催眠療法っていう資格を取ろうと、医療催眠の方に、より一層固めていこうと思っています。その中で、個人セッションとかワークショップはもちろんのこと、企業の方のリラクゼーションとか、モチベーション、パフォーマンスを上げるものというのも含めて、クライアントさんや皆さんが、その心身が回復して、充実した人生だったという風に、終えれるように、人生を築くサポートをができたらと思っています。
笠井:本当に色々なところに夢と目標をお持ちでいらっしゃるんですね。
マンドウ:もう色々ありすぎて、どこから手をつけていこうというのはありますが、できるところから順番にやっていこうと思っています。