11月18日配信回
2024.11.18

11月18日(月)配信 株式会社エコール・ジ・マーサ 代表取締役 三井茉沙代

略歴

1957年生まれ。大学卒業後、26歳でフィットネス業界に転身し、37歳で九州大学大学院に社会人入学。健康科学を専攻し修了後、45歳で有限会社健康ネットワークを設立し、2015年に株式会社エコール・ジ・マーサへ社名変更。業界で40年以上の経験を持ち、2000人以上の指導者を育成してきた。非常勤講師やモデル事務所のエグゼクティブタレントとしても活躍。50代の自身の困難な経験を基に「ペリネブリーズダイエット」を考案し、女性の不調改善に取り組む。

笠井:株式会社エコール・ジ・マーサ、どんな会社でしょうか。

三井:こちらは、いわゆるフィットネスとかボディケアとか、直接お客様を指導するスタジオと指導者育成をする会社です。派遣や、講座の運営などをしている会社になります。

笠井:大学卒業後、フィットネス業界に進まれているんですね。

三井:そうですね、体育大学とかではなく、普通の大学を出て、一般OLから。ストレス解消したいと思いフィットネスクラブに入ったところ、声をかけていただいて、それでこの業界に転身しました。

笠井:初めはお客さんとして通っていたら、やりませんかと。

三井:そうなんです。その時、フィットネスクラブが九州で初めてできた時代だったんですよ。40年ぐらい前ですね。

笠井:フィットネスの黎明期というか、まさにエアロビクスとかそういうものが流行り始める前ですね。先駆者のお1人じゃないですか。

三井:でも、ど素人から入ってるので、まずは格好からと思って。下手くそなくせにレオタードを履いて。だから目立ったんだと思うんです。

笠井:レオタードって当時象徴でしたからね、衝撃的で。なんかバブル世代とちょっと重なってきたりしますよね。それでフィットネス業界で働き始めて、37歳の時には九州大学の大学院に入っていらっしゃる。

三井:OLから転身したので、専門的な知識やスキルもない中、とりあえずやりたいというだけで入ったので、周りの体育大学の方々の指導者の方々とは比べ物にならないので、やはりそこで自分が追いつかないといけないと思いました。

笠井:理論的にもしっかりとしたものを身につけようと。その後、今の会社、エコール・ジ・マーサを作られたということですけれども、一般のお客さんも募集する中で、ヨガピラティススタジオといったものに進まれた。また、大学の非常勤講師など、色々な活動をされてるんですね。

三井:知識を現場に落とし込む役割になれたらいいなと思って。

笠井:非常に順風満帆のように思える人生なんですけど、なかなかお子さんができなかったと。

三井:結婚したらできると思っていたのですが、なかなかできなかったです。調べたんですが、双方に問題があるとわかりまして。子供は諦めて、2人で頑張ろうという感じでやっていたところで、主人が突然亡くなって。肺がんでした。突然で、忙しくて、2人の時間というのはあまりなかったんですね。だからこそ、自分を責めてしまって、そういうのに気づかなかった私ってなんなんだろうと思いました。人生ほんとに何があるかわからないので、皆さん一生幸せに暮らしていただきたいなという思いもあって、今は女性の健康をサポートするようなお仕事にフォーカスをしています。

笠井:ヨガ、ピラティスにおける健康だとか、そういった方にも気持ちがすごく強くいっているのは、ご主人が他界されたことも大きな要因なわけですね。独立した後も、トラブルがあったんですか?

三井:ビジネスの方と、プライベートの方と、主人が亡くなったことも含めて、心身的にちょっと病んでいたこともありました。2店舗目を出したところで主人が亡くなって、更年期も重なって、本当に動けなくなったんですよ。

笠井:2店舗目がオープンした時に、そこが負債を抱えて、閉鎖するなんて。それも、色々と良くないことがあったんですか。

三井:ビジネスのコンサルとかに入っていただいたりとかしてたんですけど、ちょっと騙されたというような感じで、もう全て信用して、全てお預けしてたんですよね。それを流用されてしまったりとか。

笠井:それはお店閉鎖なんてことにもなりますよね。でも、この番組やってると、やっぱり信用しすぎて騙されましたって話はよく出るんですよ。

三井:私、数字が苦手なんですが、社長というものは、やはりわからないなりにも、流れだったりなどはしっかりある程度抑える、ちゃんとしないといけないなと、身に染みてます。

笠井:そこで再起を誓って、呼吸法を活かしたフィットネスの方向に進むわけなんですが、そしたら60歳でボディコンテストに挑戦し始めたという。すごいチャレンジですね。
三井:再起するためにはやる気スイッチを押さないと出来ないと思ったので。初心に帰って、この業界に入った時の自分を考えました。やはり運動するっていうことは、運を動かす。運動するということが、健康を高めて、人生を豊かにしていくよねって思ったから、この業界に転身しました。動けなくなったけれど、それをなんとか体現しないと途中で挫折すると思ったので、自分の呼吸で全身を動かすような、元気にしていくような呼吸法にしたいというところで、まず1個大きな目標がないと、自分を押せないなと思ったので、コンテストに出ると決めて、体を作り出しました。

笠井:ボディコンテストの結果はどうだったんですか?

三井:おかげさまでグランプリを取らせていただきました。45歳以上無制限っていうカテゴリーだったんですが、その当時は60代で出る人はまずいなかったんですよ。

笠井:今でこそ美魔女とか、年齢の高い方のコンテストって結構盛んにやってますけども、まだそういうのは盛んじゃなかったですよね。その元となっているのは自分が編み出した呼吸法だと。これはどういったものですか?

三井:通常、呼吸は死ぬまでしているものですから、皆さん普通にこんなもんだなって思っていらっしゃると思うんですけれども、呼吸が浅い人が多いんですよね。データをとってもそんな感じなので、数値化させて、これ以下だと呼吸が浅いから不具合が出てくる、健康や美しさも含めて作れないというところを踏まえて、そこから心を整える、体を整える、そして思考もいい状態にするのを、呼吸から作り上げていくっていうのを作りました。これはペリネブリーズダイエットという名前で商標登録をさせていただいてます。

笠井:では、もう三井さんのオリジナル呼吸法ってことですね。仕事をしていて嬉しい瞬間はどんな時ですか。

三井:やはりお客様が本当に不調を抱えたりとか、不安だったりとか、自分を諦めたりとかっていう中で、どんどん変わっていく姿を見るのが、そのキラキラされていく瞬間、過程を見ていくのがすごく嬉しいです。

笠井:仕事をする上で大切にしていることはどんなことでしょう。

三井:夢を持ち続けていただきたい。いつまでも挑戦をし続けていただきたいなっていうのはあります。

笠井:最後になりますけれども、未来へのビジョン、これからの目標、教えてください。

三井:このペリネブリーズダイエットは女性に特化したコンテンツではあるんですけれども、女性が輝くと周りにいい影響があって、男性も素敵になるだろうし、世の中はハッピーになるなと思っているので、女性の心身と経済的なものも含めてサポートできるような事業をやっていきたいなと思っております。