12月8日配信回
2025.12.08

12月8日(月)配信 三輪防災商会 代表取締役 三輪弘輝

略歴

弱電工事会社でキャリアをスタート。その後、印刷会社へ転職し、ICカード製造部門で技術を磨く。さらなる挑戦を求めて再び転職を決意した際、前職の代表からの紹介を受け、消防設備工事の世界へ足を踏み入れる。実務経験を重ねる中で消防設備士の資格を取得し、個人事業主として独立。「三輪防災商会」を設立後は、多様な現場で実績を積み重ね、技術力を高めてきた。現在では、消防設備工事の分野で確かな信頼を築き、業界内からも一目置かれる存在として活躍している。

眞鍋:三輪防災商会さんは、どのような事業をされていらっしゃるのでしょうか?

三輪:簡単に言うと、消防法に関わる設備の仕事になります。消防設備の点検や工事、工事に関わる設計も行っています。工事が終わった後は消防署への申請が必要になるため、その申請業務や立ち会い検査まで対応しています。

眞鍋:消防設備というと、建物を建てる際に設置が必要なものという認識ですが、設計からすべて行っているのですね。

三輪:そうです。

眞鍋:経歴も拝見しましたが、もともとは全く違う仕事をされていたのですか?

三輪:工場で働いていたのですが、外で動く方が好きで、じっとしている仕事は合わないと感じるようになりました。以前、今の仕事と少し似た内容のアルバイトをしていたことがあり、そのときにお世話になった方に相談したんです。すると「消防設備工事を専門にやっている方が忙しいから、手伝いに行ってあげてほしい」という話をいただきました。

そこで現場に行った際、「社員としてではなく、会社を作って一人の業者として応援工事に来てくれないか」と言われました。

眞鍋:いきなり法人化の話だったのですね。会社を作るのは勇気がいると思いますが、なぜやってみようと思われたのですか?

三輪:とにかく環境を変えたい、違うことをやりたいという思いが強かったですね。仕事があることも分かっていましたし、少なくともしばらくは続けられそうだと感じました。それに、純粋に楽しそうだと思ったのです。

眞鍋:ある程度、先の見通しも立っていたのですね。

三輪:そうですね。ただ、うまくいかなければまた仕事を変えればいいかな、という気持ちもありました。一度転職を経験していますから。

眞鍋:専門的な知識も必要になると思いますが、始めるときは大変だったのではないでしょうか?

三輪:前のアルバイトと似ている部分はありましたが、知識はほぼゼロだったので、まずは知識を蓄えるところから始めました。

眞鍋:手伝いの作業をしながら勉強もされていたのですね。

三輪:そうです。

眞鍋:資格も必要になりますよね。

三輪:消防設備士という資格が必要になります。

眞鍋:資格取得は大変でしたか?

三輪:大変でしたが、以前のアルバイト経験のおかげで受験資格はすでに満たしていました。かなり短期集中で勉強して取得しましたね。

眞鍋:流れをしっかり掴まれた印象があります。資格取得後はどのように仕事をされていたのですか?

三輪:親方のもとで10ヶ月ほど働いていたときに、別の方から「消防設備士なら直接仕事を受けてみないか」と声をかけていただきました。経験が浅く、分からないことも多かったのですが、「せっかくだからやってみよう」と思って引き受けました。

眞鍋:勇気がありますね。

三輪:それまでは親方が設計をしていて、僕は工事だけを担当していました。実際に受けてみたら、設計から必要で驚きましたね。

眞鍋:どう対応されたのですか?

三輪:まず自分で設計して、管轄の消防署に「これで問題ないでしょうか」と確認しました。

眞鍋:確認しながら進めていったのですね。

三輪:はい。本来は「これでやります」と提出するものですが、「ここはどうなっていますか」「ここはどうしたらいいですか」と質問しながら進めました。消防官の方がとても親切で、丁寧に教えてくださいました。

眞鍋:親方を頼ることはなかったのですか?

三輪:喧嘩をしたわけではありませんが、自分でやると決めて外に出た以上、頼るのは違うと思いました。自分で受けて、自分でやることを大切にしていました。

眞鍋:その姿勢が、今の信頼につながっているのですね。施工スピードも非常に速く、業界平均の3倍ほどではないかと伺いました。

三輪:特別意識しているわけではありませんが、そう言っていただけることは多いですね。

眞鍋:仕事が早い理由はどこにあるのでしょうか?

三輪:ほぼ独学でやってきたので、やり方が一般的と少し違うのだと思います。工具の使い方なども「そうやるんだ」と言われることがあります。

眞鍋:独自のやり方を築いてこられたのですね。

三輪:「この方法の方が早くて、綺麗にできるのではないか」と、常に考えています。

眞鍋:こだわりはどんなところでしょうか?

三輪:実はスピードよりも、綺麗に仕上げることを大事にしています。

眞鍋:消防設備はあまり目立たないものですよね。

三輪:そうですね。スプリンクラーがあっても、普段は意識しないと思います。だからこそ、気づかれない方が良いと思っています。「なぜここに付いているの?」と言われないようにすることが大事です。

また、フットワークが軽いので、他社が対応できなかった案件の相談をいただくことも多いです。

眞鍋:三輪さんなら大丈夫、と思われているのですね。

三輪:他の業者より後に連絡をもらっても、結果的に弊社の方が早く動けることはよくあります。

眞鍋:早く、そして美しく。まさに仕事人ですね。

三輪:ありがとうございます。デザインにこだわるお客様も多いので、オーナー目線で設置場所を考えるようにしています。

眞鍋:営業や販路拡大についてはどう考えていますか?

三輪:今のところ、特に考えていません。営業らしい営業はしたことがないですね。

眞鍋:珍しいですね。

三輪:一つの現場が終わると、次を任せていただき、そこからまた別のご縁につながっていきました。

眞鍋:普段の仕事そのものが営業なのですね。

三輪:そう思っています。現場を見て声をかけていただけるのは、仕事を評価してもらえている証拠だと思っています。

眞鍋:本当に素敵なお話でした。ありがとうございました。

三輪:ありがとうございました。