1月12日(月)配信 アイティアスリート株式会社 代表取締役 中村学
1981年生まれ。ゲームやパソコン好きの中・高校時代を過ごすが、高校時代から始めたバンド活動にのめり込みその流れで上京。IT系のアルバイトをしながら音楽活動を続けるが25歳でプロを断念。それまでのネットワークエンジニアとしての経験を活かし、通信キャリアや自動車メーカーにおけるネットワーク設計・構築業務に従事。。2014年に入社したマイクロネットワークテクノロジーズではICTインフラ部門の部長を務める。2018年に独立・起業して現職に至る。
眞鍋:2回目のご登場ということで、前回は去年5月でした。アイティアスリート株式会社は事業内容としてはITでしょうか?
中村:ITの中でも、Wi-Fiなどの通信ネットワークや、サイバーセキュリティ対策を取り扱っています。多くの会社さんが大変な状況になっているというニュースもございましたが、そうしたリスクを未然に防いだり、早期に察知したりする仕組みをご提案しています。
眞鍋:日本はサイバー攻撃を受けやすいと聞いたのですが。
中村:最近かなり日本の会社が標的になっています。前までは変な日本語でメールが送られてくる程度だったのですが、最近は生成AIがかなり浸透してきて、自然な文章でセキュリティを貫いていくという事が多くなってきました。それで狙いやすくなっているという現状です。
眞鍋:顧客はどういった会社が多いですか?
中村:特に製造業や運輸業、とりわけシステムがあるからこそ仕事ができているお客様にご支援を要請いただいています。
眞鍋:元々中村さんご自身もエンジニアで、エンジニアの世界に入られた頃は、年代でいうと2001年、インターネットの黎明期からずっと見てきたような形でしょうか?
中村:時代的にはそうですね。
眞鍋:エンジニアは去年までやっていたことが、今年からまた全然違うみたいなことが起こると思いますが、どう乗り越えているのでしょうか?
中村:毎週毎月新しいものが出てきますので、自分の知識をアップデートしていくことで対応しているというのが現実です。あとは生成AIですね。自分に必要な知識を学んでいくことが効率化できるようになったので、結構楽になってきたと思います。

眞鍋:なるほど、どういう風に勉強したらいいかをまずAIに聞くと。面白いですね。会社としてのモットーや、特色はありますか?
中村:この会社は、エンジニアを幸せにする会社をみんなで作っていこうということで立ち上げた会社です。昔はエンジニアを大事にしていくという文化が、あまりなかったのです。そこで、エンジニアファーストでやれる会社を自分でやりたいと思ったことが会社を立ち上げるきっかけでした。
眞鍋:ものすごくハードな業界という印象があります。
中村:昔はハードでしたね。マシンルームに段ボール敷いて寝る、みたいな。最近はホワイト化して、世の中に合った働き方になってきたのですが、やはりそれでもビジネスを補佐する役割の部分が大きく、エンジニアが日の目を見ることが中々無いので、そこをどういった形でやっていくか、社内を盛り上げていくかという取り組みをやっているところです。
眞鍋:顧客の要望には応えるけれども、エンジニアにも優しい状態で働いてもらうと。
中村:社内では結構いろんなことに取り組んでいまして、みんなでITに準えた運動会をやってみたり、毎月1回社員で美味しいものを食べに行く会をやったりしています。
眞鍋:私、学生時代の2000年頃に自作でホームページを作ったことがあるのですが、作り方がわからなかったんです。本を買ってきて、おまじないみたいなコードを入力して公開して。一応手作りでやりましたが、エンジニアはこれをどうやって暗記しているのかと思っていました。

中村:私もプログラミングと言われると、エンジニアの端くれではありますが、なかなか難しくて。ただほとんどはやっぱり暗記されています。
眞鍋:あれを暗記しているんですか。
中村:そうですね。ただ、現在は生成AIがでてきたことで文系の方の方が今後は活躍されると思っています。今私の中では、最終的にエンジニアは、8割自分で作って2割をAIで検索するか、9割をAIで作って残り1割をエンジニアが改修する、といった世界になってきています。
眞鍋:AI中心でやる人なら、文系でも活躍できると。
中村:どうしてかというと、これはこうしたらできませんか、ということを交渉できる方が、より生成AIの扱いが得意になってくると思うので。
眞鍋:なるほど。顧客の要望も聞けて、AIの質問の仕方のセンスも必要だということですね。
中村:生成AIも人と同じように扱うのが良いと思っています。人も間違えることもあるし、嘘をつくこともあるじゃないですか。人と同じように生成AIを扱うことで、間違いがあっても回避ができる。間違えた時は本当に合っていますか?と聞くと、間違えていましたと言ってくるので。
眞鍋:AIはものすごい物知りですが、基本的なところを間違えてきたりしますよね。今私も子供に何を学ばせたらいいかを悩んでいますが、AIの使い方を学ばせた方がいいんじゃないかと感じています。
中村:一番大事なのは「何をしたいか」という気持ちだと思います。色々支えてくれる生成AIやツールが生まれてくる中で、最終的に人間がやらないといけないことは、原動力になる気持ちなのではないかと思っています。
どうなりたいかをツールが支えてくれる世の中になってくるんじゃないか。もうすでにそれが近づいてきています。私にも子供がいるのですが、何をしたいのかという気持ちが1番大事だと言っています。
眞鍋:やはり自分の時代の勉強と変わってきていますよね。
中村:社会人になっても聞かれますからね。
その問いを持ち続けること自体が大事なのだと思います。
眞鍋:ありがとうございました。

