10月20日(月)配信 オオラ美装株式会社 代表取締役社長 岡田勇一
1972年8月生まれ。母親の実家である福岡県博多市で生まれ、群馬県へ。北星学園大学経済学部を卒業後、ノンバンク系金融機関の函館支店に勤務する。家業を継ぐと決めていたことから、母から「そろそろ戻ってきたら」という電話を受け、群馬に戻る。1997年にオオラ美装株式会社に入社し、現在に至る。
眞鍋:群馬県からお越しになったと伺いましたが、会社は群馬県のどちらにありますでしょうか?
岡田:群馬県の邑楽町にあります。群馬県の東にあり、館林市の近くです。夏はかなり暑く、ニュースに取り上げられたりもします。
眞鍋:最高記録と報道されていますよね。
岡田:東京の北千住までは、電車で1本です。
眞鍋:アクセスはすごくいいですね。会社の名前にカタカナで「オオラ」とついていますが、町の名前から来ているのですか?
岡田:本当は邑楽町は「オウラ」が正解なのです。会社を立ち上げ、町の名前を会社名にしたのですが、群馬出身ではない母が登記の際に間違えて「オオラ」と記入したことで、オオラ美装株式会社になりました。
眞鍋:そうなんですか。何か思いが込められているのかと思いましたが、違うのですね。そして、会社はご両親が始められたのですね。
岡田:そうですね。
眞鍋:ビルメンテナンス事業から人材派遣、業務委託事業、建築物修繕、医療サービス、菓子製造販売など、幅広い業務内容ですね。
岡田:かなり広いですね。もともとの本業は、ビルメンテナンスです。ビルメンテナンスは、建物の掃除やメンテナンスが主体のため、業務内容が広がりやすいと言えば広がりやすいかもしれないですね。
眞鍋:ご両親が始められたときは、ビルメンテナンスがメインだったのですね。
岡田:そうですね。ビルメンテナンスと業務用のマットとモップレンタルを主体でやっていました。

眞鍋:会社を継ぐことを決めた理由はありますか?
岡田:両親からは「継いでほしい」とは言われませんでした。ただ、両親ともどもすごくお世話になっているお客様がいました。私個人として何ができるかを考えたときに、会社を継いで事業を継続していくのがいいかなと考えるようになりました。
眞鍋:若い時から、ご両親の仕事の手伝いなどをする機会もあったのですね。
岡田:ありましたね。学生の時から手伝っていました。今でも両親は元気なのですが、父親があまり目が良くなく、運転免許を取ることができませんでした。そのため、お客様が迎えに来てくれるなど、かなり面倒をみていただいていました。すごくいい人たちに恵まれていたこともあり、恩返しをしたいという気持ちがありましたね。
眞鍋:単なる顧客との関係ではなく、それ以上の関係を築かれていたのですね。そういったものもひっくるめて受け継いでいこうと考えていたのでしょうか?
岡田:そうですね。今でも一番大事なお客様です。
眞鍋:実際に会社を継ぐとなったとき、ご両親にはどのように伝えたのですか?
岡田:話はしていないのですが、なんとなく雰囲気で伝わっていたと思います。就職して、最初は函館の方で勤めていました。1年ぐらいしかたっていませんでしたが、母親から電話がかかってきました。その際「そろそろ戻ってきないよ」と急に言われたのです。当時から会社を継ぐと心の中で決めていたため、すぐに戻りました。
眞鍋:会社を継ぐために戻ったということですが、大変だったことなどありましたか?
岡田:そうですね。勤め人時代と違い、怒ってくれる方が少ないということが気になりました。
何も知らず、教えてほしいという考えでは、お客様の前で恥をかくため、自ら勉強しなくてはならないと感じましたね。
眞鍋:なるほど。
岡田:誰も教えてくれなかったため、会社に戻ってから勉強しました。
眞鍋:どのように勉強されたのですか?
岡田:もともと本をあまり読んでいなかったので、本を読むようにしました。基本的には、サクセスストーリーの本ですね。また、お客様にすごく面倒をみていただいていたので、お客様のもとに行って話を聞いたり、アドバイスをいただいたりしました。
眞鍋:本と人から吸収をしたのですね。
岡田:そうですね。人から学んだことが多いです。

眞鍋:ビルメンテナンスをはじめ、多くのジャンルの事業をされていますが、その中で今1番力を入れているものはありますか?
岡田:まず、今ある事業は創業から続くビルメンテナンスの仕事から広がっているため、ビルメンテナンスの事業は今でも最重要です。ビルメンテナンス以外ですと、最近は、会社で立ち上げたお菓子ブランド「芋いつも」に力を入れています。
眞鍋:先ほど、お菓子をいただいたのですが、ロゴのデザインも素敵ですね。
岡田:漢字の芋とかいてあるのですが、よく見ると芋の字の中に、「いつも」というひらがなが隠れています。
眞鍋:漢字かと思いましたが、ひらがなにも読めますね。「芋いつも」は、どういった商品があるのですか?
岡田:さつまいものスイーツです。当社のスタッフが作っています。
眞鍋:自社開発なのですね。先ほどいただいた芋けんぴも美味しそうです。
岡田:地元の老舗醤油メーカーの醤油をベースにした芋けんぴと、群馬県館林市にあるソース工場のソースを使った芋けんぴです。面白いフレーバーになっています。
眞鍋:地元の名産を使っているのですね。この箱に入ったお菓子は「いもりん」と書いていますが、どういったお菓子でしょうか?
岡田:さつまいもをふかしてバターと練り合わせてから、焼き上げています。それをシナモンペーストの小麦粉でくるんだ洋風和菓子です。
眞鍋:個包装になっているのですね。見た目は金つばのようで、中身はねっとりした焼き芋のようですね。どのように食べるのがオススメですか?
岡田:ぜひ、冷やして食べていただきたいです。
眞鍋:冷やすのがいいのですね。早速いただきたいと思います。
岡田:召し上がってください。
眞鍋:ねっとりとした食感で、焼き芋みたいなのですが、クリーミーさもありますね。バターのコクも感じます。
岡田:そうですね。バターと相性が大事ですね。
眞鍋:とてもおいしかったです。お客様から、嬉しい反応はありますか?
岡田:今、道の駅や高崎駅の構内などで販売しているのですが、お客様から「美味しい」という声をいただくこともあります。特に芋けんぴの醤油ベースの味は、シンプルな味付けで人気があり、リピーターさんも多いです。また、ビルメンテナンスの方では、コロナ禍を経験したことで、環境や衛生管理を重要視されている方が多くなりました。すごく重要な仕事ですし、先日もお客様から「普段気にしていなかったところに気づいてくれてありがとう」と言っていただきました。そういう声を聞くと、やはり嬉しいですね。
眞鍋:事業ごとにそれぞれ喜びがあると思いますし、その分大変なことも多いのではないでしょうか?
岡田:新しいことをやるのは好きなので、やっている間は楽しいですね。ただ、なかなか事業ごとに頭の切り替えがうまくいかないこともあります。
眞鍋:ビルメンテナンスから製菓までとなると、なかなか切り替えが大変そうです。
岡田:途中で諦めて、家に帰るときもあります。
眞鍋:仕切り直すのも大切ですよね。今後、新しくやってみたいことなどはありますか?
岡田:今は新しい事業は考えていないのですが、邑楽町は田舎ですが、北関東の真ん中にあり東京へのアクセスもいいです。そのため、地元に貢献できる会社や事業をつくっていきたいと思います。
眞鍋:群馬県の邑楽町のことを今まで知らなかったのですが、今日お話を聞いてたくさんのことをしれたので、きっと聞いている皆さんにも邑楽町のことが伝わったと思います。ありがとうございました。
岡田:ありがとうございました。

