2月17日(月)配信 四日市あおば内科・消化器内科クリニック 院長 奥瀬博亮

1988年三重県伊賀市生まれ。2012年に三重大学を卒業後、鈴鹿回生病院や三重大学医学部附属病院などで経験を積み、内科認定医、消化器病専門医、内視鏡専門医、ピロリ菌感染症認定医などの資格を取得。2021年に「四日市あおば内科・消化器内科クリニック」を開院し、がんの早期発見・治療を目指し地域医療に貢献している。
1988年三重県伊賀市生まれ。2012年に三重大学を卒業後、鈴鹿回生病院や三重大学医学部附属病院などで経験を積み、内科認定医、消化器病専門医、内視鏡専門医、ピロリ菌感染症認定医などの資格を取得。2021年に「四日市あおば内科・消化器内科クリニック」を開院し、がんの早期発見・治療を目指し地域医療に貢献している。
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笠井:三重県の四日市あおば内科・消化器内科クリニックは、四日市のどこにあるのですか?
奥瀬:四日市は海と山に挟まれているのですが、ちょうど真ん中と言いますか、駅よりはちょっと山側に位置しております。
笠井:ホームページを拝見したら、新しくて設備の良い病院ですよね。具体的な診療科目は?
奥瀬:一般内科、消化器内科、そして胃カメラ、大腸カメラの内視鏡内科、あと美容皮膚科を行っています。
笠井:経歴を拝見しますと、三重大学の医学部を卒業された後、大学の付属病院などいくつかの病院で経験を積まれて、内科認定医、消化器病専門医、内視鏡専門医、そしてピロリ菌感染症認定医などを取得され、2021年に現在の四日市青葉内科消化器内科クリニックを開院されました。開院された時はおいくつですか?
奥瀬:34歳です。
笠井:しかも2021年はコロナ禍のまっただ中、よく決断しましたよね。コロナ禍で病院を開いても誰も来ないんじゃないかって言われませんでしたか?
奥瀬:そうですね、苦労した面もありますし、配慮したところもあります。

笠井:それでも今オープンするというのは、どういう決断だったのでしょうか?
奥瀬:私自身、大学病院など総合病院に勤務しておりまして、胃がん、大腸がんの診療をしていく中でやはり気になっていたのは、働いている世代の若い方とか、小さなお子さんがいる方ががんになられて苦しい思いをしている。そういった方を見て、なんとかできないかと日頃思っていまして。その方々にとって一番多かった問題が、忙しいので受診できないということ。
やはり大きな病院だとこういった部分の自由が利かないので、自身のクリニックで検診、検査を受けていただけるようにと思いまして。
笠井:つまり地元で良い検査ができるようにするために、しっかりとした最新の設備を持ったクリニックを開いた。私、たまたま明日が大腸がんの内視鏡検査なのですよ。東京の大きな病院で診てもらうのですが、9月に申し込んで、最初12月まで待って、その日に仕事が入ってしまって、そしたら次2月まで待ってくださいと言われて。5ヶ月待ってようやく検査できることになったのです。だから、地元でそういった最新設備の、大腸がん、胃がんの検査ができるって素敵なことですよね。目標はなんですか?
奥瀬:理想にはなりますけれども、胃がん、大腸がんを限りなくゼロにしたいという気持ちでやっています。少なくとも四日市市の胃がん、大腸がんをゼロに近づける、できることなら三重県全体のがんも減らしたい。がんで苦しむ方を減らしたいので、早期発見、早期治療に繋げたいと思っております
笠井:私は血液がんでしたが、ステージ4だったので、見つかってからの治療はほんとに苦しかったです。がんの苦しみをゼロにするということは、やっぱり検査が大事ってことですね。あおばクリニックでは検査に力を入れてらっしゃるそうですが、どういった検査に力を入れてらっしゃいますか?
奥瀬:胃がん、大腸がんを見つけるには、一番は胃カメラ、大腸カメラですので、そこに最も力を入れております。
笠井:早期発見が出来ると、治療方法はどれくらい違うのでしょうか?
奥瀬:早期発見であれば、内視鏡治療、特にお腹を切ったり、抗がん剤を使ったりせず完治できることが多いです。

笠井:切ったりしなくて良いというのは、検査をした時にもう小さながんは取ってしまうというような方法ですか?
奥瀬:最も早ければその方法ですし、少し進んでいても1週間ほどの入院でカメラを使って手術が出来ます。
笠井:内視鏡手術ってやつですよね。内視鏡検査は良いのですが、辛い。去年、胃がんの検査を受けましたが、評判のうまい先生を見つけることができたので、1回だけの”おえっ”で済んだのです。人によってはもう何度も”おえっ”となってしまったという話も聞くわけですよ。先生のところはその辺り自信がおありなのだと思いますが、特徴はどんなところですか?
奥瀬:やはり検査に最も力を入れているので、年間5,000件程度は胃カメラと大腸カメラの検査をやっています。それだけやっているので、下手ではないだろうとは自負はしております。ただ、どれだけうまくやってもおえっとなってしまいますので、鎮静剤などを使っています。
笠井:眠っている間に終わってしまうってこともあるのでしょうか?
奥瀬:そうですね、ほとんどの方は気づいたら終わっています。
笠井:うちの妻が言っていましたが、お尻から管を入れるとなると、やっぱり男の先生だと抵抗があるそうです。そのあたりはどうされていますか?
奥瀬:恥ずかしいから検査を受けられないのは問題だと思っています。私の妻も医師でして、同じ内科、内視鏡も行っていますので、女性医師も対応できるようにしております。
笠井:一方、この四日市青葉内科消化器内科クリニックには美容皮膚科がある。ここが面白いところで、なぜ美容皮膚科まで手を広げてらっしゃるのですか?
奥瀬:基本的には内科、消化器内科ですので、体調不良、生活習慣病、そして胃がん、大腸がんといった診療を行っており、予防医療にも非常に力を入れ、予防で健康な寿命を伸ばすことに力を入れているわけですが、それだけじゃなくて、その人生を豊かにしたいと思っております。患者様の人生を健康で美しく豊かにできるサポートとして、地域の皆様が人生の質を上げるように、美容の部門でもサポートを行いたいと思い、美容医療も行っています。
笠井:抗がん剤治療をやると肌くすんでしまうなど、いろんな障害が起きますが、そういったアピアランスケア、見た目を整えるなんてこともやってらっしゃいますか?
奥瀬:やはり見た目は人生において非常に重要なことだと思いますので、見た目が良くなると自分に自信が出て、ハリが出るといいますか、そういったところも重要だと考えております。
笠井:診療理念を教えてください。
奥瀬:地域の皆様の健康と生活の質の向上に貢献します。クリニックに関わるすべての人を幸せにします。これを診療理念としております。
笠井:やっぱり地元のクリニックとしての役割をとても意識されているわけですね。今後新しく挑戦したい、開拓していきたい分野はありますか?
奥瀬:やはり地域の方に貢献出来ることはないかと考えた時に、来院ができない方のサポートをしたいなと思いまして、これからは在宅医療、通院が難しい方の生活の質の向上も目指したいと思っています。
笠井:コロナ以降、在宅医療を希望する方も増えていると聞きますし、やっぱり地域のために貢献したいって思いを強く持ってらっしゃるのですね。素敵なことだと思います。これからも四日市の皆さんのために新しく素晴らしい技術を、その思いを皆さんに分け与えていただければと思います。
