12月9日(月)配信 株式会社Belltree 代表取締役 鈴木フィアナ優希

1985年、イタリア・シチリア生まれ、横浜育ち。高校卒業後にアパレル業界で働くも極貧生活を経験し、23歳でプログラマーに転職。その後フリーランスを経て法人を設立。現在はシステム構築・販売を主軸とし、初心者でも簡単に扱え、リスクを抑えたFX自動売買ソフトの開発に注力。人生の転機となった失恋を機にマインドの重要性に気づき、これを軸に事業を展開。2600名以上が参加する「ハピネスサロン」を運営し、「投資はマインドが9割」を信念に活動中。
笠井:株式会社Belltreeの業務内容を教えていただけますか?
鈴木:元々、プログラマーだったところからフリーランスになって、法人になったので、システムの開発、構築、アプリケーションの開発、構築をやらせていただいてます。
笠井:アパレル販売員からプログラマーになったところで大きく人生が転換したということになりますが、今会社はどういう規模でやっていらっしゃいますか?
鈴木:ホールディングスのような形になっておりまして、母体のマーケティング会社の下でホームページ作成のような小さなものから、投資の自動売買ソフトの構築まで幅広く、ニーズに合わせてシステムを納品させていただいてます。
笠井:現在のようになったターニングポイントはありますか?

鈴木:ありましたね。プログラマーとして勤務している時で、失恋が人生で一番のターニングポイントでした。そもそもお金の使い方がめちゃくちゃ下手で、自分の考え方とかマインドがねじれてネガティブで、全部他責で誰々のせい、環境のせいという考え方で来てしまってたんです。その中で、当時、本当に何年もそんな状態の私を本気で愛してくれたなっていう方がいらっしゃったんですけど、その方に寝耳に水でいきなり振られたんですよ。
笠井:理由は言われました?
鈴木:一切言ってくれなかったですね。
笠井:もう自分の中で自省するしかないですよね。そこで何か気づきがあったのですか?
鈴木:今まで私の人生って全てがインバウンドだったんですよ。外で何かが起きて、それに対して私が感情を持ってリアクションをするというのが当たり前と思ってたんですが、そうじゃないよねって。考え方で変わるんだと急に思いまして。そこから心理学を思いきり学んで、ついでに心理カウンセラーの資格も取りました。
笠井:一気に変わりましたね。仕事を指導したりする面でも、マインドで、最初はこうだったけども、こういうふうにしてみたら、お客さんも喜ぶし、売り上げが伸びたとかってありますか?
鈴木:そうなる前はとにかくロジカルで効率を求めて、「あなたがどう思っているかなんか知らないよ」「こういう風にやってよ」「できるでしょ」「業務でしょ」という感じで、自分自身もやっていたし、相手に求めてしまっていたんですよ。
笠井:それはテクニックというか、業務としては良い方向に進みそうですが。
鈴木:ですよね。ところが、それをやっていると、やはり仕事って人と人なんだなというのを痛いほど学んだんです。すごく優秀だなって思ってた子が、いきなり出勤してこなくなって。もうフィアナさんの鬼軍曹についていけないと。
笠井:創業者あるあるですよね。トップダウンで会社を大きくしていく話って今もありますが、昭和の話かもしれませんね。
鈴木:そもそも相手にこれをやってと言う時に、ロジカルなところだけバーっと言うのではなくって、先を見せる。「こういう風にしたい」って理想を話して、「だからこういう風にやっていかない?」というような。

笠井:従業員の皆さんに変化はありましたか?
鈴木:めちゃくちゃありました。昔は仕事が面白いとか、お給料がいいというのが、うちの会社で働いてくれる人たちの感想だったのですが、変えてからは、フィアナさんと一緒にいるとなんか楽しいからって言ってくれるようになりました。
笠井:それは会社を運営する上で大事なことだと思います。ここにはカウンセリングの資格持ってる方も何人もいらっしゃるんだけども、人と一緒にやっていくってことは、心と心をどういう風に持っていくのかだと思います。売り上げとか、そういうものだけではないという話は、この番組でもよく出てくるんですよ。今、会社を立ち上げてからどれぐらいになるんですか?
鈴木:3年目です。
笠井:まだ3年。まだまだこれからで、色々と壁に当たったりするんじゃないですか?
鈴木:日々ありますね。最初はこれで結果が出たから、こういうやり方でやっていこうと思っても、すぐに頭をいろんなとこにぶつけてしまって、なんでうまくいかないんだろうと日々思います。
笠井:一つのパターンが見つかって、それがうまくいかなくなるというのは、どういうところに理由があるんですか?
鈴木:システムの世界だと、特に世の中がものすごい勢いで進んでいて、1週間前にはこれがいいって思ったけど、今これを見たら正解じゃないよね、ということがとても多いんです。
笠井:一年前のスマホの手引き書って、もう本屋行くと古本だもんね。一つの定番の仕事の仕方が、あっという間に古くなってしまう。次から次へと新しいことをやっていかなきゃいけない。となると、従業員や仲間も、どんどん新しいアイディアを入れないといけませんよね。
鈴木:そうなんです。弊社の合言葉は、「私たちは進み続けないと死ぬ魚で」といつも言ってます。
笠井:マグロみたいに同じところを回っているだけではだめで、進んでいかないといけない。それはすごい良い合言葉で、刺さるものがやはりありますよ。これだけ世の中が変わっていく中で、一つのところに留まる、終身雇用制で同じ会社に勤めるということも古くなってきている時代ですから。そういう中で、自分自身で人生をコントロールできるようになりたいんですって?
鈴木:例えばウェビナーとかをやらせていただいてる時に、いつもお話させていただくことなんですが、例えば幸せになりたいと言っても、その幸せの定義は人それぞれ違うし、お金に関しても、いくら持ってたら自分はお金持ちだと思う金額は全部違うじゃないですか。じゃあ共通の幸せの定義って何かなって考えた時に、人生のハンドルを自分に戻すことだと思ったんです。どこに行こうと思ってもいい。でも、それをできるだけの自分のエネルギーとパワーと、その意思の力がなければ、どこにもいけません。自分に振り回されるのではなくて、自分が振り回す。自分で運転して、自分の人生をコントロールしていこうと思ったんです。
笠井:会社を背負っていくって、やはりそういうことだと思います。走り続けるんだというパワーをフィアナさんから感じました。最後に、未来へのビジョンを教えてください。
鈴木:エンジニアになったという最大の理由が、エンジニアっていつも今この世の中にはない、だけどあったら便利だよねというところにじりじり指を伸ばしていくような職業だと思っています。これからも皆様に、どういう風にしたら人生が楽しくなる、何が欲しい、っていうのを、次々叶えていけるような会社でありたいなと思っております。
