4月28日(月)配信 株式会社DRAGON HEART 代表取締役 高山劉鳥

1984年生まれ。東海大学教養学部を中退後、多種多様な職種を経験。34歳で一軒家が建つほどの借金を背負うが、SNSアフィリエイターとして成功し、短期間で完済。その後、コンサルティング業を立ち上げ、約7年にわたり、起業支援・潜在能力開発・経済的自立をサポート。成功者の育成にコミットし、「誰もが人生の主人公になれる」という理念のもと、数多くのクライアントを導く。
笠井:DRAGON HEARTのお仕事はどんな内容でしょうか?
高山:一般的に分かりやすい言葉を使えば、コンサルティングになるんですけども。僕の場合は、ビジネスの成功っていう意味ではなくて、ありとあらゆる面で豊かな人間になる方法を様々なところからアプローチするビジネスです。
笠井:経歴がユニークで、東海大学教養学部を中退後、多種多様な職種を経験。しかし34歳で一軒家が立つほどの借金を背負う。ところが、SNSアフィリエイターとして成功し、短期間で多額の借金を完済。その後、コンサルティング業を立ち上げ、企業支援、潜在能力開発、経済的自立をサポートしてきた。34歳での莫大な借金、どういう状況でしたか?
高山:家庭の事情で僕のせいで背負うことになってしまったという、極めて理不尽な借金がありまして。
笠井:大変でしたね。それを返すことができたのがSNSアフィリエイト。SNSを使って商品紹介をするビジネスですよね。もともと知識があったんでしょうか?
高山:全くないです。元々投資用不動産売買の営業をしていたので、その歩合で返せるかなって思っていたんですが、借金の催促が会社に来て、2日後には退職を迫られました。当時ネットビジネスが流行っていて、最初は怪しいと思っていたんです。でも、何もない状況から起死回生するにはもうそれしかないと思って。アフィリエイトを教えるアカデミーに通ったら、大体4か月ぐらいでサラリーマン時代の10倍ぐらい稼げるようになって。その後高山さんから教わりたいと10人ぐらいから声がかかりまして、ビジネスの手法だけじゃなくて、考え方を含め、見様見真似で教える立場になりました。

笠井:そこからコンサル業の方に移っている。これはどうしてでしょうか?
高山:僕の場合、ビジネスとは、みたいなものが何1つ分からないところから始めたので、求められるままにやっていた。借金を返さなければいけなかったので、やり方とか、そういったものにこだわっている場合ではなかったっていうのが大きかったです。
笠井:何にもない中から今こうコンサル業をやる中で、どのようにして自分の中での仕事へのこだわり、一つの柱が立っているんでしょうか?
高山:まず、僕は借金返済がきっかけでビジネスを始めたわけですから、変な話、そのお客様がどんな気持ちで僕のところに来たかとか、そういったことは一切考えてなかったんですよ。ところが、僕もお金をいただいているからにはちゃんと仕事をやるわけじゃないですか。そしたら、感謝の声が届くんです。あまり人に感謝されるという経験がない半生だったものですから、それが嬉しくて。目の前の人をなんとかするということに、自分のやりがいというか、生きている意味みたいなのを見出せたんですよね。
笠井:相談に来ている人たちを、どんなふうにしてあげたら良いか。例えば儲かるようにしてあげるというのがありますが。
高山:経済的な成功って、技術を教えたとしても、結局その受講者が自分のことが嫌い、ネガティブな考えを持っていると、一時的なものになってしまって、元の状態に戻るということが続いたんですね。この現象は自分のところに来た方たちだけなのかなと思いきや、どうやらそうではないことに気が付きまして。経済的自立とか余裕だけではなくて、もっと精神的なものを支援した方がいいんじゃないかと。そこからビジネスの形が、人間的な成功、豊かさというのはどういう状態になることか、を教えていく方向にシフトしていきました。
笠井:モチベーションはなんですか?
高山:僕のモチベーションは、自分の人生はあの漫画のシーンに酷似しているなっていう考え方、転換から来ています。例えば借金を抱えた時は、連続ドラマの第5話か6話ぐらいの、要するに脚本家が起承転結の転を入れたいタイミング。だから、ここからサクセスストーリーが始まって行くに違いないって思っていたらそうなりました。僕はドラゴンボールが好きで、主人公の「おら、ワクワクすっぞ」という言葉が有名ですが、困難や、ありえない問題が降りかかっている時こそワクワクできる自分でいたい。
笠井:コンサルティングって、例えば、問題を解決する、あるいは問題を見つけると思うのですが、高山さんはどういう風に考えていますか?
高山:僕はデザイン思考で生きている人間なので、あなたの悪いところ、あなたのネガティブなところを発見する。問題ではなくて、ギフト。そこを良くすれば人生が飛躍するポイントを発見しています。
笠井:第6話から7話、8話に行くような。
高山:そう、次回予告なわけですよ。

笠井:クライアントの皆さんの反応はどうでしょうか?
高山:僕の話を聞くことによって、こういう考え方があるとか、こういう風に人に関わる方法があるってことを皆さんに気づいていただいて、夫婦関係、パートナーシップの改善、親子関係、あとは会社内とかその周りの人間関係の改善が勝手に始まるんです。
笠井:売り上げが上がるとかよりも前に、自分の周りの環境が良くなっていくと。
高山:そうなってくると、お金とか人脈とかご縁みたいなのが勝手に集まってくるようになります。
笠井:高山さんが問題を解決しているんじゃなくて、自分が変えた方が良いところが見つかると、解決する方向に進んでいくと。第2のキーワード、信念。どんなことを大切にしていますか?
高山:クライアントさんに伝えているのは、ワクワクと安心を同時に与えられる人になりましょうと、それが人に光を与え助ける人物像そのものだと僕は定義しています。僕は今、シングルマザーとして生きている方の社会的立場の弱さに注目しています。日本から貧困のシングルマザーを無くしたいと思い活動しています。
笠井:第3のキーワード、未来へのビジョン、今後の目標はどんなものがありますか?
高山:世の中の全ての人が自分の潜在能力を発揮して、遊び心、そして創造性を取り戻していくことですね。個人の人生で豊かな成功をすることにフォーカスをして、社会全体にポジティブな空気感を、自分発信で作るきっかけになればいいなと思っています。
笠井:最後に一つ、遊び心ってキーワードが度々出て来ましたが、遊びながら働くとかってこととも違うわけですよね。
高山:今AIが凄まじい進化をしているので、専門職やデータで勝負するお仕事はAIにとって変わられる。その中で人間にしかできないことは、発想力や遊び心ですよね。昔小池都知事が言っていたじゃないですか、不要不急って言葉。あれ僕大好きな言葉で、人間は何のために生きているのかって言ったら、不要不急のために生きているわけですよ。その不要不急をいかに増やして自分の中に満たしていくか。それこそが楽しい人生なんだと、本当はたくさん才能を持っているのに、燻っている人たち、自分を殺している人たちに気づいてほしいなって思っています。
笠井:コロナ時代は、不要不急を排除しようとしていました。しかし、それこそが大事な人生のエキスですよってことですね。
