11月10日配信回
2025.11.10

11月10日(月)配信 株式会社ホリスティックホールディングス 代表取締役社長 田中美次

略歴

略歴:山梨県長坂町(現北杜市)出身。峡北高校(現北杜高校)を卒業後、診療放射線技師の国家資格を取得。その後、米デュポン社に勤務し、医療機器や医薬品の分野に携わった。2007年に株式会社ホリスティックホールディングスを設立。現在、代表取締役を務めている。

眞鍋:会社の概要を拝見しましたが、本当に業務が多岐にわたっていらっしゃいますね。

田中:そうですね。

眞鍋:メインは医療関係ですよね。医療機器、健康福祉機器、医薬品の開発や製造、販売、そしてコンサルタント業も幅広くされています。コンサルタント業では、保健や医療、介護、福祉、病院、診療所、歯科医院、そして有料老人施設や福祉施設の開業サポートもされてらっしゃいますよね。

田中:はい。

眞鍋:軸となっているのはやはり医療だと思いますが、もともと医療関係のお仕事をされていたのですか?

田中:サラリーマン時代にアメリカの総合メーカーに勤務しており、その関連で医療関係の仕事を約20年やっていました。20年後に、医療介護福祉の分野で独立しました。

眞鍋:アメリカの会社のやり方と日本のやり方は違うと思うのですが、ギャップがあったのではないでしょうか?

田中:そうですね。先日、大阪の万博は終わりましたけど、私は学生時代の時にその前の大阪万博を経験しました。万博での簡単な通訳のアルバイトをしていたことがあるため、海外への興味はありました。そのため、文化の違いはあって当然と思っていたため、そこまで驚きはありませんでした。

眞鍋:そうですか。アメリカの会社のサラリーマンだったと思うのですが、そこから日本で起業しようと思われたのは、何がきっかけだったのでしょうか?

田中:そうですね。私が勤めていた会社はアメリカに本社があり、さらに世界には100箇所以上の営業所を持っていました。社員にとっては、非常に居心地の良い会社だったと思います。ただ私は、戦後まもない昭和25年生まれです。日本に世界で初めて原子爆弾が2つも落とされたわけですね。その視点で見ると、私は根っこから日本人の立場ですので、良い会社でも、日本のことをもう少し考えなければいけないと思っていました。20年ほど働いたタイミングで、けじめを設けようと思い起業を決断しました。

眞鍋:まず何から始められたのですか?

田中:サラリーマン時代も全国の大学病院や基幹病院等で仕事をしていたため、いろいろな先生方と付き合いがありました。世界的な学会の論文発表のお手伝いをさせてもらったこともあります。その中で、現場が求めているものを、私のできるエリアで提供できないかと考えました。商品開発やサービスですね。医療はサービス業ですから、質を高めていくことが絶対に必要になります。サービスの向上は患者さんの満足度をあげるということにも繋がります。そこに視点を置いて商品開発やコンサルティングなどを行っています。

眞鍋:医療のコンサルティングというとイメージがしにくいのですが、開業しているお医者さんやクリニックなど困っている方たちも多くいらっしゃいますよね。実際に相談に乗って、こういう風に変わったとか、嬉しい声が届いたというご経験はありますか?

田中:そうですね。それもたくさんありますよね。医療、歯科の分野で若くして開業した先生方もいますけど、やはり「開業してよかった」という声は聞きますね。それはやっぱりコミュニケーションの部分をサポートしているのが役に立っているのかなと感じています。

眞鍋:なるほど。人に相談された際、力になるために一番必要なものは何でしょうか?

田中:思いやりだと思います。

眞鍋:思いやりですか。思いやりを持つというのは難しいですよね。どのようにしたら思いやりを持つことができますか?

田中:江戸の文化に非常に私は興味を持っていまして、昔の書籍などを読んだりするのですが、やはり親戚同士や隣近所など、そういう人たちのサポートができる人は自然に思いやりを持っていると思います。すごく大事なことですよね。あとは、雨の降っている時に傘をさしますよね。狭い道で他の人とすれ違うときも、お互い傘がぶつからないようにしますが、それも一つの思いやりの心なのではないかと思います。そういうような姿勢や考え方を持つということが大事になります。

眞鍋:江戸の時代から日本人が持っていた思いやりの心というところに興味を持っていらっしゃるのですね。そういった本とかも読まれたりするのですか?

田中:そうですね。世界的には聖書というバイブルがありますけど、日本の古文書には有意義なことが記載されていますね。

眞鍋:古文書の内容が、実際に会社の企業理念につながってたりする部分もありますか?

田中:そうですね。自然とつながっているかもしれないですね。

眞鍋:その姿勢というのが、社員さんにも伝わって、皆さんの共通の意識みたいになっているのですか?

田中:そうですね。

眞鍋:本当に思いやりは、どれだけ時代が経っても忘れてはならないですよね。

田中:そうですね。世界的にみんなそうだと思います。アフリカの人間もイギリスの人間も、世界各国みんな人間ですから、求めるものが一つなのです。日本人だけではないと私は思いますね。愛というのは難しいテーマですが、その一つが思いやりだと思いますね。

眞鍋:そうなんですね。

田中:どこの国でも一緒ですよ。

眞鍋:スタイルが違うだけで、同じものを目指してるのですか?

田中:外見が違うというのは当然仕方ないことですが、心は共通だと思います。「この国はこういう考え方をしている」という人もいますが、私はあまりそう思いません。ただ、他の国から日本はこういう国という間違った見方をされている場合があります。私が一番驚いたのは、ヨーロッパに行ったとき、食事をしながら日本はどういう国かという話になりました。その際に、日本ではまだ侍の姿の人がいると思っている方がいたのです。びっくりしました。そのため、日本をもっとアピールすることも大事ですし、我々が世界を知ることも大事だと思います。

眞鍋:世界中の文化を知っている田中さんだからこそやはりそのように感じられるのでしょうし、私は日本人は礼儀正しくて特殊と思っていましたが、方法は違えど外国の方も仲良くなりたい気持ちや思いやりの気持ちを持っているのは一緒だと思うと、新鮮な感覚になりました。これからも医療業界でのご活躍を期待しています。頑張ってください。

田中:ありがとうございます。頑張ります。