1月5日配信回
2026.01.05

1月5日(月)配信 株式会社大生産業 代表取締役 梅村忠生

略歴

滋賀県出身。1979年に中京大学商学部経営学科を卒業。酒販問屋営業員などを経て、1981年に大松商事株式会社に入社。1989年に大生産業を創業、宅建業務を開始。1990年、株式会社大生産業を設立し、代表取締役に就任。同年5月、建築工業業務開始、建築士事務所開設。

眞鍋:株式会社大生産業は滋賀県の野洲市にあるのですね。

梅村:野洲市と、守山、瀬田、大津、京都の5か所でやっています。

眞鍋:業務内容としては、不動産を中心として幅広く扱われていると。

梅村:不動産というのは、ほとんど世間話とか、親子や相続の話とかになってくるので、土地建物じゃなく、人間関係の話が多いです。なので、今日もこうやってラジオに出させてもらっていますが、いろんなことをすることによって、自分の体中の中にいろんなデータが入っていて、そこから相手を見て出す。それが仕事かなと思っています。それを45年ほどやっています。

眞鍋:不動産といっても色々あって、賃貸、売買、住宅リフォーム、保育園、障害者施設など。あとは介護ステーション、喫茶店、エステ。ほんとにもう、ありとあらゆる事業がありますが。

梅村:全部不動産が関わってきます。借りるとか改装するとか、色々やっていると、いつの間にかリーダーって呼ばれるようになりまして。気付けば色々な事業で、相談を受けることができるようになりました。

うちの不動産の仕事はほとんど相談がメインなので、その時にどういう答えを出せるかによって、相手が満足できる答えを出せる能力がついてくる。毎日四六時中仕事のことを考えています。僕は夢の中で見たことも、これどっかで見たんじゃないかって仕事中に出てくることがあるんですよ。

眞鍋:それほど広く活躍されている中で、先ほど番組の前に、何を中心にお話されたいですかと伺った時にしていただいた、家に対する思いや、礼儀のお話がすごく面白いと思いました。

梅村:僕、お茶とお花をやっているのですが、まずお花に向かってお辞儀する時、心が落ち着いてないと、先生に「梅村さんもう一回座り直して」と言われます。

これは、家に帰ってきた時に家のドアにただいまと言えると、家に入ってから自分の行動が整理できる。これをちゃんと始めてからは、家事をいっぱいするようになりました。特にお風呂を洗うと自分がお風呂に入った時に気持ちがいいんですよね。自分で綺麗にした納得感に浸るので。

家に対してそういった気持ちは関係ないと思って生きている、10〜20、30代の方も多いのですが、これを続けると、いつまでも自分が良い気持ちでいられる。ただいまと言うと、おかえりと言ってくれるのが自分の家だと思います。

眞鍋:私それはやってないもので、ハッとしました。家に家族がいればただいまと言うけども、家に対してただいまと言っていなかったなと。

梅村:鍵を開ける前にただいまと言って、またドアを開けた瞬間にただいまと言って、靴を脱いでカバンを置いて、最後に部屋中にもう1回。ただいまは3回言いますね。

眞鍋:なるほどですね!そうしていると、自分の家が好きになる、愛着というか愛情が湧くということですね!?実は私も最近それがすごく大事だなと感じるようになってきていて。家って心の状態があらわれるじゃないですか。忙しくて、掃除する暇がないとなると、家も散らかってきて、自分の心の中も荒れてくるというか、なんか散らかっているような感じがしますよね。家に愛情を持てると、行動も変わってくると思うので、「ただいま」と家に対していうことから始めたいと思います。

梅村:最近は玄関前の砂利に落ちている紅葉を自分の手で一つ一つ拾っていますが、こうして自分の家の地面に向き合うことは、自分の中で気に入っています。お前どこまで自分好きなんだと言われますが。自分を愛せなかったら、人を愛せないと思います。人を大事にできない。自分を、自分の家を大事にできないやつが不動産やっちゃダメだと。

眞鍋:そういったことをまとめた本が今年の5月頃、新潮社さんから出るそうですね。

梅村:はい。タイトルは「家は生きている その中で人は生かされる」です。

眞鍋:その信念が詰まったような、タイトルですね。

梅村:いろんな事例とか、自分の感じたことを全て出したつもりです。デザイナーのコシノヒロコさんとの対談とミキハウスの社長の対談があります。衣食住の衣ですね。子供服はこの頃モノトーンのものが多いのですが、ミキハウスさんは子供に伝わるように、黄色や青、赤といった原色が多いのです。この本を読む中で、皆さんの生き方が変わってくれたらなと思っています。

眞鍋:食はもちろんですけど、衣食住の衣も、それを通して自分自身と対話するということに繋がりますよね。本が出たら、ぜひ読ませていただきたいです。そんな中で、大生産業さんで始められた、「さよなら式」という家へのお思いを体現された取り組みがあるそうですね。

梅村:家を解体する時はお祓いをしないことが多いのですが、この取り組みではお祓いをして、床や壁や天井に、「ありがとうございました」と伝えるという内容になっています。私は小さい頃に、柱に頭をぶつけて傷をつけたのですが、それを思い出話にして、みんなでありがとうございますと言おうと。そういったことを、神主さんを呼ばなくても、家族でできるマニュアル本を作って提供する準備をしています。

借家でもアパートでもマンションでも、出ていく時には「お世話になりました。ありがとうございました。ここで過ごしたことは忘れません」と言って、ドアを閉めて、お辞儀をして、その部屋を出る。そんな簡単なことを広めていきたいと思っています。

眞鍋:日本人的な考え方というか、いろんなところに神様が宿るという考えに近いものがありますね。

梅村:物を大事にしない世界になってきているので、大切にしないといけない。行き着くところは命だと思いますし。

眞鍋:そうですね。そういった姿勢が回り回って、自分の生活の質を上げることに繋がり、変わっていくのでしょうね。本日はありがとうございました。