10月14日配信回
2024.10.14

10月14日(月)配信 株式会社トレードオフィス 投資家 山城凌哉

略歴

1993年生まれ。沖縄県内の専門学校卒業後、一部上場企業に就職し管理職を経験。2014年頃から投資を始め、2019年に専業トレーダーに転向。投資の経験とコミュニティ運営を通じてプロップファームの重要性を実感し、支援事業を開業。プロップファームのプロライセンスも取得し、プロップファームを視野に入れたコミュニティを運営している。

笠井:株式会社トレードオフィス、投資家の山城凌哉さんです。お若いんですけれども、おいくつですか?

山城:31歳です。

笠井:私たちのゲストの中でも本当に若いゲストになりますけれども、経歴を拝見しますと、沖縄出身でいらっしゃる。専門学校を卒業した後、就職も沖縄でされたそうですが、どんなお仕事だったんですか?

山城:サービス業、小売業ですね。6年、7年ぐらいやってました。

笠井:結構役職もそれなりに上に行ったんじゃありませんか?

山城:総合的な管理職ですね。

笠井:お仕事を順調にやりながら投資も始められた、これはどういうきっかけですか?

山城:就職して、早い段階で興味は持ってたんですけど、本腰入れたきっかけとしては、自然災害が多かった時に色々あったじゃないですか。

笠井:それは東日本大震災?

山城:一番大きいのはそこですね。その時に、ザ投資家という方たちが支援活動をしているのを見た時に、シンプルにかっこいいなと思いました。それが本腰を入れたきっかけにはなりますね。

笠井:会社勤めをしながら投資されていたと。何から始めたんですか?

山城:為替、FXですね。

笠井:FXは大儲けもするけど大損もするなんて、いろんなところで言われてますけれども。初めからうまくいきました?

山城:行かないです。もうかれこれ10年以上やっているので。最初はもう会社の給料全部溶かしたりとか、貯金崩したりもしていました。ただ、当時は独り身だったので、できる範囲でやっていたんですけども、かなり大損したことももちろんあります。

笠井:このFXなり自分の投資活動が順調に利益を生み始めたのは何年目ぐらいからですか?

山城:僕は5年目からです。

笠井:やはりかかりますよね。いろんな勉強をしてってことですか?実際に投資で生活していけると考えたから会社を辞めたってことですか? それが5年?

山城:6、7年ぐらいですかね。

笠井:どういう状況になれば会社を辞めていいと思いますか?

山城:まず最低でも今のその会社の収入から考えた時に3年は生活できるお金がまずある。僕は3年分は必要かなと思ってます。

笠井:それはやはり損したり得したりという中でのリスクを考えると、それぐらいの蓄えを持っといた方がいいということですね。

山城:そうです。あとは月間ではなく、大体3ヶ月とか4ヶ月ぐらいのスパンで、自分が稼いでいた会社の収益の2倍ぐらいは利益を上げれる状態であること。絶対ではないにしろ、3ヶ月から4か月ぐらいのスパンで、総合的に2倍ぐらいの資金が入ってくる状態を作れるというのが前提ですね。

笠井:じゃあ、投資活動で今の給料を超えたからいけるというのは甘いわけですね。2倍は行かないとね。

山城:2倍っていうのも、頑張って2倍とかじゃなくて。やはり僕が今3ヶ月から4ヶ月って言ったのは、結局のところ月間ベースではマイナスになることもあるので。無理して2倍を狙える状態だと20万だったら40万とかって無理していったところで、それはやはり何かイレギュラーがあった時に耐えきれない。ある程度リスクも軽減して、余裕を持って2倍ぐらいになるくらいの収益がないと、会社を辞めるのはやはりリスクが高いですね。

笠井:私も56歳まで会社にしがみついていた口なわけですよ。で、辞めた後は本当にちょっと色々と気持ちを引き締めないと家族が守れないなと思ったんですけれども。会社をやって自分の収入がある中で投資活動をするのと、会社を辞めて投資活動するのっていうのは、かなりマインド的に変わるんじゃありませんか?

山城:すごく変わりますね。ある程度余裕があっても、やはり変わります。

笠井:それは攻めになるのか、守りになるのか、どっちになりますか?

山城:守りになります。逆に責められなくなります。

笠井:それはもう黙っててもお金が入ってるのとは違って、浮き沈みの中で無茶なことはしなくなるということですか?

山城:人によるとは思うんですけど、僕は攻める姿勢から守りになりましたね。

笠井:でもコンスタントに利益を上げていく方法を取ってるわけですね。そこなんでしょうね。儲けたいとか大きく出すぎると、痛い目に遭うこともあるわけですね。そのあたりは難しいなと思うんですけども。山城さん自身は、今のところ順調にきていますか?

山城:そうですね。家族もいるので大きなリスクもほぼ取らないです。特別大きな買い物とか、そういう欲しいものとかもそんなにないので。

笠井:投資に関しては、最近はNISA、新NISAと、国もいかがですか?なんて、声を上げていて、投資を始める人が多くなっているようですが、この状況をどんなふうに見てらっしゃいますか?

山城:正直なところ、あまりいい状況ではないなと僕は思っていて。投資と言っても色々あるじゃないですか。国が投資を推している中、実際ちゃんとした情報提供だったり、教育とかはされていないわけじゃないですか。

笠井:素人の方がね、どんどんお年寄りも含めて勧められるままに、国がいいっていうならやっとこうかみたいな、そういう人は結構いるわけですよ。

山城:知識が浅いまま、投資とはなんなのかってわからないまま、安易に手を出して大損してしまうっていう人たちも見てきてるので、それで言うと、なんだかんだ投資は身近にあるようで身近じゃないというのが今の日本の現状なのかなって僕は思います。

笠井:どういうところに気をつけるといいんですか?

山城:難しいとこなんですよね。いろんな情報が飛び交っているところで、正しい情報とそうでない情報を見極める力が必要です。でも難しいじゃないですか。なので、とりあえず言えるのは、安易に手は出さないということですね。

笠井:山城さんはどのように学ばれてきたんですか?

山城:僕は安易に手を出した側なんです。やはり投資、投機に関しては、リターンに対してリスクは絶対ついてくるわけです。なので、その甘い話に乗っからないとかっていうのはそうなんですけど、自分が取れるリスクがどれくらいのものなのかを常に考える癖はつけた方がいいです。

笠井:攻めまくってると大きな落とし穴もあったりして。でも、落ちたからこそわかることがあるわけですね。そうなると、やはりそれも非常に重要な体験ですよね。そういう体験してる人も有名投資家の方にはそれなりにいるんじゃないかなと思いますよ。

山城:僕は結構みんなそうじゃないかなって一応思っています。

笠井:だから、右肩上がりで順調になんて、ちょっと甘いのかもしれませんね。最後にこれからの目標などを聞かせてください。

山城:今の日本というのは、投資が身近にあるようで身近ではないので、本当の意味で投資とか投機が身近なものになってくれたらいいなと思ってます。